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H22/03/05
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code 5030 ~ 503F |
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読み:
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ジョ/のべる
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解説:
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物をゆっくりとのばす意。【緩舒(カンジョ)】はゆったりとゆるやかなこと(【舒緩】ひっくり返しても同意)。【舒暢(ジョチョウ)】は心をのびのびさせること。 |
用例:
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「妻の外出中くらいは舒暢したいものだ。」 |
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読み:
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ニ/ふたつ
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解説:
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「二」の古字。「弌[5021]」を参照。古字とは「説文解字」所載の古文を楷書体に改めたもののことだそうである。この「弍」は第一水準の「弐」とは異なるので注意。「弐」は大字(だいじ)として使用されるが、この「弍」は使用されない。 |
用例:
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「私の愛用してゐる下駄箱の鍵は甲乃弍番である。」 |
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読み:
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ウ/あ,ここに
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解説:
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おもに感嘆詞、助詞に用いる。「于々、何といふことだ!」のように感嘆詞として使用するのが無難だろう。これ以外の形で使用するとすれば漢訳のときくらいであろう。 |
用例:
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「于々、見なければよかった・・・」 |
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読み:
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ア/つぐ
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解説:
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「亜」の旧字。「亜」は「亞」の省略形にあたる。つまりこれが本来の文字なのである。 |
用例:
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「亞熱帯地方に住むデブは本当に辛い。」 |
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読み:
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キョク/すみやか
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解説:
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人をせきたてる意を持つ。ひいて「すみやか」の意。【亟速(キョクソク)】は急速、早速と同意。【亟行(キョッコウ)】は急いで行くこと。【亟務(キョクム)】は急いですべき仕事のこと。 |
用例:
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「先ほど発見されたバグの修正は亟務である。」 |
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読み:
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トウ
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解説:
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これも「丶」 「丿亅「亅」の仲間。正しくは「けいさんかんむり」という部首である。私はずっと「なべぶた」だと思っていたのだが、こちらでも間違いではないらしい。 |
用例:
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読み:
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コウ/たかぶる,たかい
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解説:
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高いのを極めたのが「亢い」。もともと、喉や首の意。これが「たかぶる」の意に変化するから不思議である。【亢顔(コウガン】はおごりたかぶった顔つきのこと。【亢陽(コウヨウ)】【亢旱[5A5D](コウカン)】は共に日照りのこと。また故事に「亢竜悔いあり」というのがあり、天上にのぼりつめた竜は後悔する、つまり『きわめて高い地位にある者は慎まないと失敗する』という戒めがあるそうである。 |
用例:
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「亢竜有悔。小沢さんも年貢の納めどきだね。」 |
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読み:
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ケイ,キョウ/みやこ
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解説:
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「京」の俗字。これもなぜJISに入っているのか謎な文字のひとつ。 |
用例:
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「鳴くよウグイス平安亰」 |
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読み:
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ハク
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解説:
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これは歴史教育用か?古代中国は殷[5D56]の湯王の都とした地の名。 |
用例:
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「湯王の都である亳は今なお謎に包まれている。」 |
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読み:
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タン,セン/あつい,ほしいまま
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解説:
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穀物が多いさまを意味する字。ひいて豊かなさまを表す。ちなみに「ほしいまま」と訓読できる漢字は他にも「縦」「恣[5773]」「擅[5A23]」がある。 |
用例:
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「フフフ・・・このドラえもんポケットがあれば、すべてのものが亶にできるぜ!!」 |
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読み:
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ジュウ,ショウ,ジュ/したがう,したがえる
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解説:
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「従」の本字。(本字については「亊[502F]」の項を参照)旧字は「從[574F]」なので区別するように。こんなとこに突然使えもしないような本字を持ってくるところがまたJIS第二の七不思議。他の本字も全部採用するならいざ知らず・・・。 |
用例:
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「今の私は妻に从わざるをえない。」 |
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読み:
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ジョウ/よる,なお,しきりに
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解説:
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「うける」という意。「花粉の季節、仍に鼻をかむ。」というように使用してもよいだろう。【仍旧(ジョウキュウ)】【仍貫(ジョウカン)】は共に古いしきたりにそのまま従うことを指す。【仍世(ジョウヨ)】は「代々」と同じ意。
ちょっとそれるが、子、孫、曾孫までは多くの人が知っていることと思う。が、実はその先もあるのである。曾孫の次は玄孫、来孫、昆孫、仍(耳)孫、雲孫となる。雲孫に至っては『まごのまごのまごのまご』である。 |
用例:
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「先祖仍世、我が家の娘は醜い。」 |
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読み:
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ソク/かたむく,ほのか
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解説:
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厂(ガケ)と人で「かたわら」の意がある。【仄行(ソッコウ)】は貴い人をよけて脇を行くことをいう。【仄日(ソクジツ)】は傾く陽、つまり夕日のことである。【仄目(ソクモク)】は目をそらすこと。【仄仄(ホノボノ)】は誰もが知っているよね。 |
用例:
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「仄仄とした光景が目に浮かぶ。」 |
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読み:
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フ,ホク/たおれる
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解説:
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急にばったりと前にたおれる様子を表す字。【仆偃[5070](フエン)】でたおれ伏すこと。【仆斃[5A4D](フヘイ)】はたおれて死ぬこと。【酔仆(スイフ)】は酔っぱらってたおれること。 |
用例:
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「坂本龍馬は池田屋事件で仆斃した。」 |
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読み:
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ロク,リョク
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解説:
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本来は数の余りのこと。しかし日本では俗に「働」の略字としてしか使用されない。これは本来は誤用である。(ワープロに略字というのもナンセンスだね。)でも略字としてしか使えないんならしかたがない。年寄りの真似して使ってみるのも粋でいいかもしれない。 |
用例:
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「労仂組合の集会に参加する。」 |
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読み:
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ジョウ/よる,つわもの,まもり
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解説:
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人が長い棒を持つさまを表している。場合によっちゃ「強者」と書くより「仗」と書いた方がレトロかつ素朴でよいような気もする。【仗気(ジョウキ)】は血気に任すこと。【仗身(ジョウシン)】は護衛の武士のこと。【仗馬(ジョウバ)】は災いがわが身に及ぶことを恐れて黙っていることをいう。「仗馬」はもともと儀式に参列する馬のことだが、故事によると、この馬が声をたてると式からはずされることからこの意がきているらしい。 |
用例:
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「問題を抱えた男が仗気して起こした悲惨な事件である。」 |
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