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月刊絵夢絶党のひ・み・つ 其乃貳
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■月刊絵夢絶党には「パロディー版」が存在する。もともとパロディーのような雑誌なのに、パロディー版が存在するということそのものがパロディーのような気もする(なんとなく意味不明)。その名は「えっ?!無節操」という。
由来は全国紙月刊ASCIIのパロディー版である、「AhSKI!」であることは明白である。そのノリをそのままに月刊絵夢絶党に当てはめたまでである。だが、先に述べたように元来不真面目な記事の多い本誌のパロディー版となると、本当にネタに困る。よくよく見ると、本誌よりも真面目な内容になっていたりするから、まさにそこがパロディーである(かなり意味不明)。
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パロディー版絵夢絶党が最初に刊行されたのは昭和59年4月。今を去ること20年以上昔のことである。このときは「絵夢絶党パロディー版1」という名称だったのだが、最後の「1」に見て取れるように、「続ける意思」があったようだ(それは後に重荷となるのだが)。
パロディー版はAhSKI!のように別冊として存在するのではない。月刊絵夢絶党の「付録」として付随しているのである。それも、月刊の本誌の後ろにホチキスで直止めされるのである。右の写真はパロディー版絵夢絶党の創刊号の表紙である。左側が同時に刊行された月刊絵夢絶党27号の裏表紙である。このように1冊にまとめてしまってあるところが特徴(?)である。
気になるパロディー版創刊号の内容だが、以下のような5項目の記事からなっている。
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・NEW PRDUCTS.(バイナリそろばん・ゲートIC自作キット・他) |
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・ちょっとイケナイプログラム(for FM-7 某社CMTゲームソフトバックアップツール) |
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・ちょっと×なプログラム(for MZ-80K/C MZ-80用高速ペイントルーチン) |
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・年刊絵無絶島ニュース(フロッピーデスク・MZ-80用6809ボード・他) |
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・ROAD TEST (各社8bitパソコン) |
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どれもどこかで見たようなタイトルばかりだが、中身は完全オリジナル。それもかなりハイレベルである。おそらく誰しもが気になるであろう部分のみをザックリと紹介しよう。
「バイナリそろばん」は(株)巴投げそろばんの新商品紹介(NEW PRDUCTS)だ。バイナリ演算に特化されており、各桁には玉が1個しかない。それがズラリと横に並んだ細長いそろばんである。もちろん、実在しない。
ちょっとイケナイプログラムは現在も活躍する北海道発の某老舗ソフトハウスのCMT(カセット磁気テープ)版ゲームソフトシリーズの専用バックアップツールの解説と全リストである。もちろんしっかりとコピープロテクトが外れ、実際に使える。F-BASIC+アセンブラで作ってある(杉之原・作)。
ちょっと×なプログラムはなんとMZ-80用のグラフィックペイントルーチンである。グラフィックといってもキャラクタを使った80×50ドットという超低解像度のセミグラフィックの話である。事前にセミグラフィックで描画された閉エリア内の一点を指定すると、その中を超高速で塗りつぶす。もちろんどんな複雑な図形内でも問題ない。ひとつ問題があるとすれば「用途」だ。(阿閉・作)
「MZ-80用6809ボード」のニュースは(もちろん事実無根の内容だが)、拡張ボードではなく、“マザーボード”である点がミソである。もちろん実際にマザーボードを入れ替えたりしたら、間違いなく別の機種になってしまう。ま、そんなオチのニュースである。
最後の「ROAD TEST」はもちろん月刊ASCIIの1コーナー「LOAD TEST」のパロディーだ。その名の通り、「路上でのパソコンのランニングテスト」企画である。“企画倒れ”というものすごいオチがついている。 |
創刊号からしてコレであるから、第2号の「え?!無節操」の内容は推して知るべしである。だが、収録の「ウルセイアドベンチャー(for MZ-80K/C/700)」はローカルながらも市販された経緯がある。パロディーとはいえ、なかなか侮れない。
その後パロディー版絵夢絶党がどうなったかというと、なんとか第3号が出て以来、音沙汰がない。今後、このサイト上で発表される日が来ることを期待したい。
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続いたりする…
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