メインCPU: |
おまえ、何をするんだ! |
サブCPU: |
俺が何をしたっていうんだ? |
メイン: |
とぼけるなよ!おまえ今、共有RAMアクセスしただろう!俺が使っていたのに。 |
サブ: |
偉そうなこと言うなよ!共有RAMは、おまえだけのものか?! |
メイン: |
何を言ってるんだよ。俺が先に使っていただろう! |
サブ: |
それならそう言ってくれよ。俺は全く知らないよ。 |
メイン: |
ありゃっ!HALTするの忘れてた。 |
サブ: |
ほら、見てみろ。 |
メイン: |
…………………。 |
サブ: |
でもさぁ、よく考えてみたら不公平だと思わないか? |
メイン: |
何が? |
サブ: |
おまえは俺をHALTできるのに、俺はおまえをHALTできないじゃないか。 |
メイン: |
そりゃあ俺は「メイン」だもの。俺の方が偉いだろう? |
サブ: |
「メイン」だったら偉いのか?!「サブ」だったらバカなのか?! |
メイン: |
誰もそんなことは言っていないだろ?ただ、俺の方が主役だろう? |
サブ: |
あー悔しい!!俺、いじけてやろうっと! |
といいつつ、サブCPUは勝手にNMIベクターの先にSYNCを置いてしまいました。 |
メイン: |
おい。………おい!…………返事しろよっ!…………ふんっ、見てろよ。全然外部にバスを持っていないくせに俺に逆らうなよ!! |
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とメインはサブにIRQを………… |
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メイン: |
………おっ……マスクしてる……。 |
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しばらくの間 |
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メイン: |
いや、ごめ~ん。やっぱり、君に居てもらわないと俺困るよ!君が居ないとCRT制御できないもの。…………君は偉いよ……俺はバカだよ…………………… |
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そうこうしているうちに…… |
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メイン: |
あ~困った。どうしよう。ちょっと意固地になってしまったのが悪かったなぁ~………あれっ?おまえは何者だ?! |
MB88401: |
何者かと言われても困るが、俺はMB88401っていう者なんだけど。 |
メイン: |
そんなことくらい誰でも知ってるよ!何をしているのかって尋ねているんじゃないか。 |
MB: |
見てわからないかい?俺が本体制御しようとしているんじゃないか。 |
メイン: |
何でおまえが本体制御しなくちゃならないんだよ!おまえはキーボードで遊んでいればいいんだよっ! |
MB: |
たまにくらい俺にさわらせてくれてもいいだろう? |
メイン: |
良くないよ!おまえはキーボード制御するために組み込まれているんだよ。本体制御なんてできるわけないだろっ!! |
MB: |
そんなこと、やってみないとわからないだろう?毎日毎日頭の固い誰かさんにばかりへこへこしているなんて嫌になっちゃったよ! |
メイン: |
おまえそれ誰のことを言っているんだ?…………はは~ん、おまえ俺がセラミック製なものだから嫉妬してるんだろう? |
MB: |
ふん。だから年寄りは嫌いなんだよ。すぐに自慢したがるからなぁー。おまえさん、よく考えてみなよ。俺が仕事しなかったら、おまえなんかただの石ころなんだよ?俺のほうがよっぼど偉いんだよ。能力のある者が世の中に出て何が悪い?下剋上だよ、下剋上!! |
メイン: |
この青二才がぁ~!!! |
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こう言ったとたん、メインCPUは頭(ALU)に血(電流)が上り、とうとう熱暴走してしまいました。この機をみはからって、拡張スロットのZ-80が再び世にはびこったということです。めでたし、めでたし。 |
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