コンピュータ・ウィドウ特集(3)
嗚呼、運命の悪戯
Come  Accross  絵夢絶党
by 高井 清美(現:杉之原名人の妻)

 ある日、「今度またクラブで本を出版するから何か書いて!」と唐突な依頼をされてしまいました。「えぇぇっ?!なんでー?!」と聞き返しますと、「今回はクラブの関係者全員に書いてもらうことになったんで………」と返答され、な~んも考えずに原稿の依頼を引き受けてしまったのです。
 何を書こうかといろいろ考えたのですが、とりあえず私が『絵夢絶党』なるものに出会ったいきさつを述べようと思います。私が『絵夢絶党』という名を耳にしたのは、今から約3年前の夏頃であったと思います。会員の坂田夫婦*1宅に遊びに行った私は、そこで厚さ5mm程の学級文集のような『月刊絵夢絶党』なる会誌を目にしたのです。中を開いてみると、訳のわからない言語と、かわいい女の子のイラストが書いてありました。無知な私でも「あれ~?、コンピュータのことが書いてあるのかな?」という程度には理解できたことを憶えています。会誌を見ていた私に坂田さんは、「あぁ、その本ねぇ、コンピュータやっとる人間ばっかり集まっとるクラブで毎月作っとるが。今度一緒に会合に連れてってあげるちゃ。」と、いつものスマイルでおっしゃったのです。
 私が党会なるものに顔を出したのはその年の秋でした。(10月か11月だったのではないでしょうか。今も浅田さんの部屋にある丸い石油ストーブがそのときあったのをなんとなく憶えているのです。)話は横道にそれますが、『絵夢絶党』というのが「えむぜっとう」と読むことはすぐにわかったのですが、それが『MZ』なるパソコンの名称からとったものであることを私は最近まで知りませんでした。なおかつ、その後も私は『MZ』は富士通のコンピュータの名称であると思いこんでいて、ほんの先日、シャープのコンピュータであることを知ったのです。(ううっ、は、恥ずかしいわ~ん!)
 話を元に戻しまして、クラブは若い男の人ばっかりであると聞いて、女子校出身である私は多少の期待を持って会合に顔を出したのです。浅田さんの部屋(=ミーティングルーム)へおそるおそる入ると、浅田さんをはじめとして4人の男の人たちが各持ち場に座っておられました。パッとその4人を見て注意を引いたのは、背を向けて座っていた髪の長い人物でした。『この人は女だろうか男だろうか?』と考えたのですが、顔を見たとき『あっ、この人は男だ!ずえったいに男だ!!』と確信を持ったのを憶えています。そしてこの人は今流行のニューハーフと呼ばれる人かなと思ったのです(阿閉さん*2ごめんなさい!)。

 みんなのコンピュータやゲーム、その他もろもろの話題はとても新鮮なもので、よく意味がわからないのも多かったけれど、聞いているぶんにはとても面白いものでした。そのとき感じたそれぞれの人物の印象を述べてみます。

 浅田さん:この方が党長さん?えーっ、○○歳?!若く見えるなぁ~。物知りで賢そう。でもちょっと根暗かな?

 増田さん:ちょっと太めの明るいエッチな人。嫌味がなくて面白い人だな。歯科技工士さんと聞いてびっくりしました。

 阿閉さん:話を聞いていて、この人はオ○マではなく、普通の男の人だったんだということを理解しました。この人も賢くていろんなことを知っている人だなと感心したのでありました。

 杉原さん:神主とプログラマーをやっている変わった人だな。よくしゃべる面白い人だわん。でも、この人も賢そうだな。

 な~んてふうに思ったのであります。阿閉さんに関しては「あつじ」というのが名前でなく姓であるこをその後1年以上もの間知りませんでした。(阿閉さん、本当にすみません。)その後も何回か会合にはおじゃまさせてもらっており、今日に至っているのであります。

 次に私とコンピュータとの出会いについて述べようと思います。今を去る3年程前、坂田家の居間にあったFM-7でありました。モノクロの画面ではありましたが、自分の打ったキーの文字が画面に写し出されるのに感動したものであります。なんであんなうっすいフロッピーとかいうものに沢山の情報が入っているの?ロム?ラム?何、それ。マンガの主人公の名前じゃないの?16ビット、32ビット?何のことやら。テレビのようなものを「でぃすぷれい」というのか………な~んてことを考えたものです。

 何を書いたらよいのかわからず、徒然なるままに書いてしまいました。誤字、脱字などがあれば、編集に当たる方々、訂正の程宜しくお願い致します。(ちゃんと直しておきましたよ:編)

 あなあな かしこ

*1)零壱症候群第1号,2号で有名。筆者は坂田夫人の妹である。
*2)琵琶湖の生んだニューハーフとして有名。当時(株)TAITOに勤務。よく、山手線内で痴漢に襲われたそうである。(男からも女からもお尻を触られるそうである。)